先週に引き続き、の稽古体験でございました。
その模様をお伝えしてまいります。
(なお、Facebookページで写真をupしています)

前回の稽古で史上最高を記録した、1回の稽古における転基地の利用者数20名をさらに更新する、22名での活動!
転機与砲メンバー以外に9名・そのうち6名様は初顔合わせ。フレッシュ!
心配された台風の影響も少なく、むしろ適度な曇天・気温・そして風に恵まれる形となって、熱気あふれる稽古場内も先週の稽古時よりずっと快適な環境でした。

さて、メニューは前回とはガラリと変わった品揃え。
あまり役者経験が豊富とはいえない僕ですが、まあ適当に解説を交えてご紹介していきましょう☆

[柔軟・筋トレ・発声]
前回有賀も書いていましたが、身体のメンテナンスです。
本来は個々が準備することなので、基本的には全体の稽古が始まってからするものじゃないんですが、お客様に基礎からの体験&心身リラックスをということで。

[滑舌]
二人一組で互いの口の形を意識・確認しながらの「あめんぼ赤いなあいうえお……」。これ、しっかりやると、口の周りの筋肉が疲れるという普段は体験しない感覚を味わえます。
次に、2チームに分かれ、20種類ほどの早口言葉を分担して早く・正確に言い切る早さを競う遊びを。練習の時と披露する時とで出来が違うなど、メンタル部分が大きく影響することも認識できます。
今回、声優学校で学んでいる方も参加していましたが、この分野はさすがに上手な印象を受けました。

[追い込み(格闘の型)→拳殺陣]
まずは拳打や蹴り・受けを繰り出しながら前進する、追い込みと呼ばれる格闘の型を行います。
体重移動からの自然な攻防を身体になじませる目的。
基本の動きに慣れたらその応用、拳殺陣。剣などの武器を使った殺陣もありますが、場所と人数の兼ね合いもあるので今回は徒手空拳での殺陣を行いました。
二人一組で、シン(勝つ側)とカラミ(やられる側)に分かれて4手ぐらいの攻防を繰り広げます。バシ!ブン!ガン!ドォン!(ぐはぁー)って感じです。
ひとつの型をしばらく練習したら、次はそれを皆の前で披露タイム。お芝居というのは当たり前ですが「観られる」ものなので、「どのように観えるか」を意識する上でもこれは重要です。また、観る側からも参考になること・発見がいろいろあります。
たとえば、この練習は女性をはじめ動きに不慣れな人が多く、みなさん苦労されていました。当然、攻防を応酬する速度も全然違うわけですが、遅いから・硬いからといってまったく観せものにならないわけでもありません。ゆったりとした単調な動きから、一撃の重みや人物の余裕を感じられたりもしました。
この攻防の型にはいくつかのパターンがあり、今回は3種類の型を練習→披露、練習→披露……と繰り返しました。
転機与砲では、これらのパターンに1番・2番……と番号をつけています。これにより、舞台の格闘シーンをつくる際の土台として引き出すのに便利♪というわけです。

[ジェスチャー伝言ゲーム]
少々矛盾をはらんだネーミング(僕が勝手に命名)ですが、要するにジェスチャーを駆使して決められたお題を伝言ゲームの要領で伝えていくものです。4チームに分かれて、実践するチーム以外は答えを知らないまま観察に回るという状態。
まあ、難しいです。
「生まれたてのヒヨコ」「一週間履いた後の靴下」あたりはある程度原型を留めて伝わりましたが、「腐った牛乳」は「下剤」に、「あつあつのタコヤキ」に至っては途中で「アイスのピノ」になるという熱属性の逆転が起きるなど。
この練習は、かなり性格的な個性が出るものだったように思います。伝わったものを忠実に再現しようとする人、面白おかしく観られようとする人、戸惑いを隠せないまま自信なさげにジェスチャーする人……。
実際に、舞台の上でモノを伝えるジェスチャーのみを使うことはそうないと思いますが、これは「特徴的な要素だけを抽出し、誤解を招く表現を省く」という練習になります。これがひいては、自分が演じる役どころ「らしさ」を的確に表現する動きにつながるわけです。


さて、2週にわたって行なった「稽古体験」、多くの方にご参加いただき改めて感謝!いたします。楽しんでいただけた様子でなによりでございました☆

なお、今後についても当面の間、毎週水曜日の夜8時から2時間程度・日曜日の昼1時から4時間程度、転基地にて練習を行なっております。
興味を持たれている方・今回の機会に都合がつかなかった方など、jinji@tenkiyohou.net にご連絡いただければいつでも見学・体験大歓迎!(事前連絡ナシの飛び入りでもOKですが、場所がちょっとアレですので……アクシデント回避のためにもご一報推奨です☆)

秋の夜長、就寝前にちょいと運動でもしてやろうかっていうぐらいの軽~い感じでどうぞ♪