時間:20:00~22:00
参加者:ありがさん、があな、ろーりー、たにぃ、ひよこ、やよい(記)

4月23日付の基礎稽古のご報告です。

1.柔軟と発声
柔軟メニューをして発声の稽古をしました。
いつもの基礎メニューに加え、30秒・20秒・10秒で息を吐き切って長音発声。
持続力とか瞬発力とか、腹筋とか息の量とかを掴む稽古です。
凄くシンプルなことなんだけど、なかなか難しいものです。
安定感があるのは、があなちゃんとろーりーくん。コツを掴んでるなぁ、って思いました。
柔軟も発声も、体の基礎がしっかりとできていないと、なかなか目標に達せないので、役者の基礎体力を顕著に見ることができます。

2.殺陣の追い込みと型
転機に欠かせない『殺陣』。
これがなかなか数ヶ月やってないと忘れてしまうもの。
そらみるで通常稽古の時にもある程度やってたはずなのにすっかり忘れてしまってた!
自分の記憶力に一抹の不安です。
追い込みが終わった後は、「力強く!」とか「テクニック重視で!」とか「弱そうに!」とか、動きにキャラクター性をつけて追い込みをしました。
いつも動きの稽古をする時に思うのが、イメージする瞬発力と体を動かす瞬発力。
自分がどう見えてみるのかっていうのは、なかなか把握できなくて難しいよね。

転機の殺陣には追い込み以外にも型が存在します。
二人一組でやる殺陣の基礎型みたいな感じで、これを体に入れておくと、殺陣要員になれます。
今日はロリ・タニィ組、ひよありが組、があなやよい組でやりました。
絡み側、守り側とあって、相手と息を合わせたり、絡み手を受けるだけでもコツなどがあって、他の組を参考にしながら「ああじゃないか」「こうじゃないか」とやるのは楽しいです。
体を動かすっていうのは本当に練習することでしか向上しないと実感してます。orz

3.イメージ練習
今日は「焦り」と「絶体絶命」、「怒り」と「憎しみ」のイメージ表現の比較稽古をしました。
「全然違うイメージじゃーん!とってもイージーじゃーん!」
って思うかもしれないけど、この2つの組み合わせって結構難しいのです。
実際に体や声を使ってシーンをイメージして演じると、簡単に混ざっちゃうんですよね。

有賀さんからアドバイスがあったのが、

①動と静の使い分け
 ・動→静(または静→動)であれば、切り替えがはっきりとわかる。
 ・動→動(または静→静)であれば、間に逆の要素を挟むことでより差のある表現を作れる。
 
②対象をイメージする(方向・対象物など)
 ・怒りの対象・憎しみの対象を分ける
 「怒り」と「憎しみ」っていうのは、対象を同じものでイメージすると、 「憎しみを理由に怒っている」という風に交じり合ってしまう。
 顔の向きや体の向きを変えることで対象を変え、「怒り」であること「憎しみ」であることを明確にするテクニックもある。


この2つのテクニックって、台本のある芝居でも非常に有用で、様々なシーンで応用ができる万能スキルです。
お客さんが見た時に「切り替わったよ」「いま変わったよ」っていうアクセントを付けることで、より表現が明確に伝えることができます。
ボルテージを上げ続ける、下げ続けるという連続性の上では、こういった「似た物」の表現は伝わりづらいのねってよくわかる稽古でした。

この稽古は自分でやってるのも楽しいけど、他の人がやってるのを見るのも楽しいです。
役者それぞれ「イメージのしやすいもの」っていうのがあるみたいで、その傾向がわかります。
タニィは「リアル生活と隣接して起こりうるかもしれないワンシーン」
ローリーは「舞台設定が存在するワンシーン」、
があなは「衝撃的なバックボーンがあるシーン」、
ひよちゃんは「人との関わりのワンシーン」。

それぞれ、ちょっと特徴があって楽しいですよ。
他の人のパターンも見てみたいなぁって思いました。


平日稽古は2時間だけど、内容は決して薄くないのがいいところ。
いろんなことを短いながらも、しっかりとやれるのが楽しいです。