こんにちは、月邑です。
今回はとっても珍しく、真面目に芝居のことを伝えてみようと思います。
きっとこのブログ読んでる人って芝居に興味がある人なんじゃないか、という想定。
芝居のベテランも見てるかもしれませんが、すいません。
今回は芝居の作り方入門編です。
でっかい視点で、転機与砲が公演する有様を大体時系列で書いてみました。
大きな視点の話なので、本当はもっと細かいんだけど、そこらへんは割愛です。
一例ということで見ていただけると幸いです。
ちなみに、結構長いです。
書き出したらSTEPが16もありました。
なので、それぞれのSTEPの段階を簡単にまとめておきます。
⇒STEP①~④ 稽古が始まるまで
⇒STEP⑤~⑫ 稽古から本番が始まるまで
⇒STEP⑬~⑮ 本番が終った後
見たいところを見ればいいと思いますヨ!
↓をクリックすると、転機与砲の芝居の作り方の全容?が見えます。
今回はとっても珍しく、真面目に芝居のことを伝えてみようと思います。
きっとこのブログ読んでる人って芝居に興味がある人なんじゃないか、という想定。
芝居のベテランも見てるかもしれませんが、すいません。
今回は芝居の作り方入門編です。
でっかい視点で、転機与砲が公演する有様を大体時系列で書いてみました。
大きな視点の話なので、本当はもっと細かいんだけど、そこらへんは割愛です。
一例ということで見ていただけると幸いです。
ちなみに、結構長いです。
書き出したらSTEPが16もありました。
なので、それぞれのSTEPの段階を簡単にまとめておきます。
⇒STEP①~④ 稽古が始まるまで
⇒STEP⑤~⑫ 稽古から本番が始まるまで
⇒STEP⑬~⑮ 本番が終った後
見たいところを見ればいいと思いますヨ!
↓をクリックすると、転機与砲の芝居の作り方の全容?が見えます。
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稽古が始まるまで
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STEP① まずは公演場所を決定します
公演場所や公演日時はだいたい1年くらい前に決めています。
主な場所は倉敷市芸文館アイシアターと、天神山文化プラザの二つです。
アイシアターは本当に空間だけの舞台なので、自由に舞台を作ることができますが、パイプ椅子なのでお尻痛いです。
天神山文化プラザはいかにも劇場!というつくりなので、多少の制限はできますが、椅子がふかふかです。
STEP② 演目を決定します
タイトルだけ決まって作家が台本を書いたり。
または作家がすでに書いた台本を持ち込んで、それを演目にしたり。
作家や状況によってケースバイケースです。
ちなみに今回のアナザー公演は事前に何人かが台本を執筆し、演出がその中から台本を選抜するという転機与砲では異例の決め方でした。
STEP③ 演出・制作総指揮・舞台監督を決定します
演出は芝居を作る仕事。
制作総指揮は公演する為の実務を統括する仕事。
舞台監督は芝居をする舞台の作成を統括する仕事。
芝居の3本柱と呼ばれ、その名の通り、この3役がなければお芝居ができない!といっても過言ではありません。
STEP④ 稽古日と稽古スケジュールを立てます
稽古を行う曜日と、公演日からの逆算でおおざっぱな稽古スケジュールを作成します。
社会人が多い劇団にとって稽古を行う曜日は大切。できるだけ皆の予定が合うような曜日を選びます。
そして稽古場所の確保をおこないます。
本読みが主体になる稽古始めは狭いところでOK。
キャストが決まり、ミザンス(動きの演出)がつき始めたら、それなりに広い場所で。
公演日が近くなったら、公開リハーサルを行ったり、実寸大の舞台面を設定できる大きさの稽古場をできるだけ押さえます。
とはいえ、稽古場の予算の関係もあるので、そこらへんは予算との相談。
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稽古から本番が始まるまで
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STEP⑤ キャスト参加者を募ってオーディションをします
団内で公演に参加したいという人を募り、キャスト希望者は本読みの稽古に。
台本に慣れてきたら希望キャストを参加者が演出に提出。
オーディションを行います。
この時重要視されるのが、「どれくらい稽古に参加できるか」という点。
本キャストに抜擢しても稽古に出れないんじゃ稽古できない!という状態になりかねません。
融通が利かないこともあります。
あれこれ考慮の上、キャストを決定。
STEP⑥ 舞台スタッフを決定します
舞台に必要な大道具・小道具・衣装・メイク・映像・照明etc...
それぞれの役割を決定します。
また、ほぼ同時期に制作側のスタッフも決定します。
後援申請・会計・宣伝美術・DM・チラシ管理etc...
公演参加者はキャスト・スタッフ関係なく、こちらの作業も行います。
STEP⑦ 稽古します。公演の準備します。
舞台監督・演出進行の元、稽古に入ります。
あ、5月のアナザー公演vol.3は今ちょうどここです。
大道具・小道具・メイク・衣装etc...の作業も、稽古と同時に行われています。
STEP⑧ 公開リハーサル
公開リハーサルまでに作り物のサンプル作成をほぼ全て終了させます。
また、ミザンスはつけ終り、通し稽古も終ってます。
実際にお客さんに見てもらい、また演出もそれを見て、最終調整に入ります。
STEP⑨ 稽古します。公演の準備します。
演出や作り物の最終調整!
本番に向けて不具合や、うまくいかなかったところを全て修正していきます。
STEP⑩ 仕込み!
本番前の夜。各自の車に必要な者を詰め込み、翌日の仕込みに備えます。
またこれも大変なんです。
誰の車に何を乗せるかとか。大量の荷物を効率的にどう車に積むかとか。
舞台監督、時すでに大忙し。
本番の前日または前々日には公演場所に入り、各自仕込み作業を行います。
照明吊って、舞台を作って、大きな仕掛けがあるときは現場で作ったりも。
また本当にお客様に見えない裏の裏、楽屋の設営やら、お客様との玄関口の受付の設営も行います。
もう、皆大忙し。ちなみに仕込みには軍手が必須です。
(照明さんは皮手袋が必須です)
舞台経験のある方ならご存知かもしれませんが、カナヅチ→なぐり、電動ドリル→インパクトなど、普段なじみのない言葉がいっぱいでてきます。
……私もいまだに全部は理解しきれてませんが、わかんないときは舞台監督に聞く。これが一番!
STEP⑪ 本番準備
舞台の設営も済み、楽屋もでき、受付もできたら。
恒例の息合わせ。
スタッフ・キャスト全員が円陣を組み、一つの集合体として意識を高めます。
これ、とっても大事。
息あわせの後、キャストは衣装を着込み、メイクをします。
キャストがメイクやヘアメイクを兼任していることが多いので、これもまた大忙し。
できる部分まではキャスト自身が行い、それをメイクさんやヘアメイクさんにチェックしてもらい修正をします。
舞台監督やそれぞれのオペレーター達は自分の持ち場につき、最終確認を行います。
さて、客入りの曲(皆さんが本番を待っている間に流れているあの音楽です)が流れ、客電が落ち、本番が始まります。
STEP⑫ 本番
なんかそんな感じで皆さんが見ているお芝居は粛々と上演されています。
当然トラブルもありますよー。
カバーできるミスは自分がカバーするか誰かがカバーするかって感じです。
次の日の公演の朝は不具合の見直しをし、千秋楽を迎えます。
「本日はどうも、ありがとうございました!」
を、叫んだ後から再び、私達は大忙しで動き始めます。
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本番が終った後
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STEP⑬ 撤収
「いやー本番終った終ったー」と1休憩入れた後、撤収が始まります。
大道具はどごーんと置いてあり、小道具と衣装は散乱、楽屋なんぞは鬼のような散らかり具合。
撤収は時間との戦いです。
わーっと皆で寄り集まってガンガンとバラしていきます。
壊れていいものは壊す! 壊れちゃいけないものは、壊さない!
ばらして車に詰め込み、照明も元に戻し、メイク道具も箱に整理して入れ……全部を綺麗にしてから、会場を後にします。
そして、舞台装置やら小道具やらは事務所のひきがねや倉庫のみずがねへ。
照明は借りた場所に返しに行き、やっとひと段落する頃には、日もとっぷり暮れ、皆はぐったりしてます。
STEP⑭ 打ち上げ
公演が終った! 飲み会だ! という流れになります。
未成年は飲酒禁止! 今未成年いないですけど。
本番を迎えるまでの苦労話、あれがよかった、これが悪かったなどの反省など酒とつまみを囲み、皆で語り合います。
STEP⑮ 後片付け
本番終了後、大体1週間とか次の休みの日くらい。
荷物を詰め込んだひきがねとみずがねの後片付けをします。
きちっと整理しておかないと、次回公演の時が大変なので、きっちり仕舞います。
でっかい大道具を作ったときなどは、
綺麗に片づけをしないとひきがねなどには足を踏み入れることもできません。とんでもない。
STEP⑯ 休息
公演の疲れを癒す為、しばしの休息をとります。
稀に、取る暇もなく次の公演の稽古を迎えることもありますが、とりあえず一休み一休み…。
と、思ったら大間違いだああああああ!
制作スタッフが公演の後始末を全部きっちり行います。
後援のお礼、会計の締め、そして会計報告やチラシの配布状況の報告などなど。
今公演の反省を出し、次公演はどうしたらいいかの話し合いなども行われます。
全てが終って次公演まで時間があれば、やっと、一休み一休み……。
⇒そして、①へ戻る。
この繰り返しです。
何にもわかんない!という状態でも、誰かが教えてくれたり自分で勉強したりして舞台を作り上げていく。
お互いの得意不得意をカバーしあいながら、一つの舞台という大きなものを皆で実現化していく。
それが、「転機与砲の芝居の作り方」です。
【何もないところから、何かを作る】
これこそが、芝居の醍醐味であり、苦労であり、楽しみです。
苦楽をともにした仲間と飲む酒やジュースの一杯がなんと旨いことか。
実際「打ち上げの一杯のために頑張ってる」という人も居ます。
それくらい、美味しくて価値のある一杯です`・w・b
あれ? いつの間に酒の話になったんだ(;´Д`)?
まあ、こんな感じで転機与砲のお芝居は作られています。
稽古が始まるまで
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STEP① まずは公演場所を決定します
公演場所や公演日時はだいたい1年くらい前に決めています。
主な場所は倉敷市芸文館アイシアターと、天神山文化プラザの二つです。
アイシアターは本当に空間だけの舞台なので、自由に舞台を作ることができますが、パイプ椅子なのでお尻痛いです。
天神山文化プラザはいかにも劇場!というつくりなので、多少の制限はできますが、椅子がふかふかです。
STEP② 演目を決定します
タイトルだけ決まって作家が台本を書いたり。
または作家がすでに書いた台本を持ち込んで、それを演目にしたり。
作家や状況によってケースバイケースです。
ちなみに今回のアナザー公演は事前に何人かが台本を執筆し、演出がその中から台本を選抜するという転機与砲では異例の決め方でした。
STEP③ 演出・制作総指揮・舞台監督を決定します
演出は芝居を作る仕事。
制作総指揮は公演する為の実務を統括する仕事。
舞台監督は芝居をする舞台の作成を統括する仕事。
芝居の3本柱と呼ばれ、その名の通り、この3役がなければお芝居ができない!といっても過言ではありません。
STEP④ 稽古日と稽古スケジュールを立てます
稽古を行う曜日と、公演日からの逆算でおおざっぱな稽古スケジュールを作成します。
社会人が多い劇団にとって稽古を行う曜日は大切。できるだけ皆の予定が合うような曜日を選びます。
そして稽古場所の確保をおこないます。
本読みが主体になる稽古始めは狭いところでOK。
キャストが決まり、ミザンス(動きの演出)がつき始めたら、それなりに広い場所で。
公演日が近くなったら、公開リハーサルを行ったり、実寸大の舞台面を設定できる大きさの稽古場をできるだけ押さえます。
とはいえ、稽古場の予算の関係もあるので、そこらへんは予算との相談。
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稽古から本番が始まるまで
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STEP⑤ キャスト参加者を募ってオーディションをします
団内で公演に参加したいという人を募り、キャスト希望者は本読みの稽古に。
台本に慣れてきたら希望キャストを参加者が演出に提出。
オーディションを行います。
この時重要視されるのが、「どれくらい稽古に参加できるか」という点。
本キャストに抜擢しても稽古に出れないんじゃ稽古できない!という状態になりかねません。
融通が利かないこともあります。
あれこれ考慮の上、キャストを決定。
STEP⑥ 舞台スタッフを決定します
舞台に必要な大道具・小道具・衣装・メイク・映像・照明etc...
それぞれの役割を決定します。
また、ほぼ同時期に制作側のスタッフも決定します。
後援申請・会計・宣伝美術・DM・チラシ管理etc...
公演参加者はキャスト・スタッフ関係なく、こちらの作業も行います。
STEP⑦ 稽古します。公演の準備します。
舞台監督・演出進行の元、稽古に入ります。
あ、5月のアナザー公演vol.3は今ちょうどここです。
大道具・小道具・メイク・衣装etc...の作業も、稽古と同時に行われています。
STEP⑧ 公開リハーサル
公開リハーサルまでに作り物のサンプル作成をほぼ全て終了させます。
また、ミザンスはつけ終り、通し稽古も終ってます。
実際にお客さんに見てもらい、また演出もそれを見て、最終調整に入ります。
STEP⑨ 稽古します。公演の準備します。
演出や作り物の最終調整!
本番に向けて不具合や、うまくいかなかったところを全て修正していきます。
STEP⑩ 仕込み!
本番前の夜。各自の車に必要な者を詰め込み、翌日の仕込みに備えます。
またこれも大変なんです。
誰の車に何を乗せるかとか。大量の荷物を効率的にどう車に積むかとか。
舞台監督、時すでに大忙し。
本番の前日または前々日には公演場所に入り、各自仕込み作業を行います。
照明吊って、舞台を作って、大きな仕掛けがあるときは現場で作ったりも。
また本当にお客様に見えない裏の裏、楽屋の設営やら、お客様との玄関口の受付の設営も行います。
もう、皆大忙し。ちなみに仕込みには軍手が必須です。
(照明さんは皮手袋が必須です)
舞台経験のある方ならご存知かもしれませんが、カナヅチ→なぐり、電動ドリル→インパクトなど、普段なじみのない言葉がいっぱいでてきます。
……私もいまだに全部は理解しきれてませんが、わかんないときは舞台監督に聞く。これが一番!
STEP⑪ 本番準備
舞台の設営も済み、楽屋もでき、受付もできたら。
恒例の息合わせ。
スタッフ・キャスト全員が円陣を組み、一つの集合体として意識を高めます。
これ、とっても大事。
息あわせの後、キャストは衣装を着込み、メイクをします。
キャストがメイクやヘアメイクを兼任していることが多いので、これもまた大忙し。
できる部分まではキャスト自身が行い、それをメイクさんやヘアメイクさんにチェックしてもらい修正をします。
舞台監督やそれぞれのオペレーター達は自分の持ち場につき、最終確認を行います。
さて、客入りの曲(皆さんが本番を待っている間に流れているあの音楽です)が流れ、客電が落ち、本番が始まります。
STEP⑫ 本番
なんかそんな感じで皆さんが見ているお芝居は粛々と上演されています。
当然トラブルもありますよー。
カバーできるミスは自分がカバーするか誰かがカバーするかって感じです。
次の日の公演の朝は不具合の見直しをし、千秋楽を迎えます。
「本日はどうも、ありがとうございました!」
を、叫んだ後から再び、私達は大忙しで動き始めます。
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本番が終った後
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STEP⑬ 撤収
「いやー本番終った終ったー」と1休憩入れた後、撤収が始まります。
大道具はどごーんと置いてあり、小道具と衣装は散乱、楽屋なんぞは鬼のような散らかり具合。
撤収は時間との戦いです。
わーっと皆で寄り集まってガンガンとバラしていきます。
壊れていいものは壊す! 壊れちゃいけないものは、壊さない!
ばらして車に詰め込み、照明も元に戻し、メイク道具も箱に整理して入れ……全部を綺麗にしてから、会場を後にします。
そして、舞台装置やら小道具やらは事務所のひきがねや倉庫のみずがねへ。
照明は借りた場所に返しに行き、やっとひと段落する頃には、日もとっぷり暮れ、皆はぐったりしてます。
STEP⑭ 打ち上げ
公演が終った! 飲み会だ! という流れになります。
未成年は飲酒禁止! 今未成年いないですけど。
本番を迎えるまでの苦労話、あれがよかった、これが悪かったなどの反省など酒とつまみを囲み、皆で語り合います。
STEP⑮ 後片付け
本番終了後、大体1週間とか次の休みの日くらい。
荷物を詰め込んだひきがねとみずがねの後片付けをします。
きちっと整理しておかないと、次回公演の時が大変なので、きっちり仕舞います。
でっかい大道具を作ったときなどは、
綺麗に片づけをしないとひきがねなどには足を踏み入れることもできません。とんでもない。
STEP⑯ 休息
公演の疲れを癒す為、しばしの休息をとります。
稀に、取る暇もなく次の公演の稽古を迎えることもありますが、とりあえず一休み一休み…。
と、思ったら大間違いだああああああ!
制作スタッフが公演の後始末を全部きっちり行います。
後援のお礼、会計の締め、そして会計報告やチラシの配布状況の報告などなど。
今公演の反省を出し、次公演はどうしたらいいかの話し合いなども行われます。
全てが終って次公演まで時間があれば、やっと、一休み一休み……。
⇒そして、①へ戻る。
この繰り返しです。
何にもわかんない!という状態でも、誰かが教えてくれたり自分で勉強したりして舞台を作り上げていく。
お互いの得意不得意をカバーしあいながら、一つの舞台という大きなものを皆で実現化していく。
それが、「転機与砲の芝居の作り方」です。
【何もないところから、何かを作る】
これこそが、芝居の醍醐味であり、苦労であり、楽しみです。
苦楽をともにした仲間と飲む酒やジュースの一杯がなんと旨いことか。
実際「打ち上げの一杯のために頑張ってる」という人も居ます。
それくらい、美味しくて価値のある一杯です`・w・b
あれ? いつの間に酒の話になったんだ(;´Д`)?
まあ、こんな感じで転機与砲のお芝居は作られています。
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